専門家の意見

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専門家の意見

フランスでは一般的に知られている足治療法士ですが、糖尿病患者のケアにおいてその役目は特に重要だと医療業界では認識されています。足病変のアプローチに重要な医療知識とリスク管理能力を備えているため、足部の異常にいち早く気づき対処することが出来ます。

その他にも足治療法士の活躍の場は広く、高齢者の転倒リスク予防から神経障害患者のケアについてもその必要性は非常に高いものであります。

フランスの地域包括ケアシステムの中でもその役割は大きく、他の医療職との連携や患者の親族に対するアドバイスにも秀でているのが特徴です。更に周囲からその存在を知って頂ければ、様々なリスクを未然に防ぐことも可能だと思われます。

フランスリハビリテーション医 Dr. MALDJIAN

フランスリハビリテーション医学協会会員

フランスフットケア協会会員

ECOLE D’ASSAS 研究部門顧問

フランスにおける足治療法士の役割として最も知られているのは足部のケアと装具やインソールの作成でございます。また医療観点を含んだ靴や足部への負荷を評価するのも足治療法士の役目となっております。様々な疾患において、リスクを感知する能力は非常に重要であり医療職者としての責任感も備えているプロフェッショナルです。

足部専門外科医Dr. UCHAN

フランスリウマチ医学協会会員

フランスUCHAN症候群の発見者

小児患者の特徴は成長に伴う変化を取り入れることにあります。その中で足治療法士の与える助言は役割は子供やその両親にとっても非常に役立ちます。靴の選び方や正しいフットケアの施し方はもちろん、必要に応じて小児用の装具やインソールを作成出来るのも足治療法士の能力です。小児疾患や成長に伴う身体の変化をアプローチに加えることも可能であるためフランスでは頼られるセラピストとして活躍しています。

小児外科医Dr. THUILLEUX

元フランスパリ公立病院連合小児科医主任

フランスの厚生労働省足治療法士法では « 足治療法士は足部に関する問題に対し独自の足治療法診断を下し自ら患者に必要なケアを施す医療従事者である »と定義されております。その中で足部のアーチや負荷を計測することも含まれており、姿勢学的な分析と解析も出来ることが足治療法士の能力の一つです。公衆衛生学上、フランスの高等保健機構(HAS)も足治療法士の介入が高齢者の転倒予防や糖尿病患者のリスク管理に重要だと報告しています。姿勢学から入る足部のアプローチはその人が静止状態や運動状態において何が必要なのかを評価するために必要な知識であります。そうした様々な観点から作られてきた足治療法士のインソールは昔も今も人々の生活に役立つよう研究され続けてきました。

フランス足治療法士A. FOISY

パリ第五大学運動学博士課程

ECOLE D’ASSAS講師